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恋する乙女と守護の楯

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恋する乙女と守護の楯

恋する乙女と守護の楯
ブランドAXL
発売日2007年6月29日
原画瀬之本久史
シナリオ長谷川藍
音楽PELVISMUSIC inc.

 突然ですが、お気に入りのエロゲメーカーさんを3つ挙げてみます。
 まずはやっぱりTOPCAT。「果てしなく青い、この空の下で…。」はいまだに大好きゲームです。てゆーか、まさか自分がここまで二次創作本を出すなどとは思わなかったですさ。
 次にものすごく高い3D技術をエロにのみ特化させ、ひたすら我が道を行くTEATIME。「らぶデス」シリーズは思わずPC買い換えたくなるでしょうぞ。
 3番目はメリハリの強い絵柄とポップでノリの良いシナリオが持ち味、派手さはないけど安定した作品を出してるAXLでしょうか。高機能なのに滅多に修正パッチを必要としないシステムもマル。

 そんなAXLの、「恋する乙女と守護の楯」をレビューしてみます。
 今回も発売から2年も経ったゲームのレビューですが……実はずーっと買おう買おうとは思ってたんですよ。
 発売日から数日後に買いに行ったら、なんぞ知らんけど超品薄状態だったざます。おおう大ブレイクだおめでとうです。
 中古でも良かったのですが、やはり気に入ってるメーカーさんのは新品で買いたいので我慢しました。
 まぁ、そのうち見つかるだろう……と、のんびりしてたら2年経過。ああああああああ既に新作が2本も!!

 と、まぁ見つけるのにえれぇ手間取ったブツですが、果たしてその内容は如何に!

マリア様がフルメタル・パニックをみてる

 今回の舞台はミッション系のお嬢様学園。
 ……と聞くと、誰もがネクタイが曲がっていてよなアレを連想してしまうですが、そーゆーエロゲなだけなら他にもいっぱいあります。
 主人公がムリヤリ女装させられたり、ありえない手違いで入学させられたりなアレ。
 この作品の主人公、如月修史くんもそういった境遇なのですが、彼の場合はお仕事でパパン(義父)に女装させられ、山田妙子として名も素性も性別すらも偽って潜入。
 そのお仕事ってのが「命を狙われてるヒロインを、自分の正体がバレないように護衛する」だったりするのですが、妙子お姉様と化した修史くんには、とんでもない弱点があったのです。

 幼い頃からエージェントとしての技を叩き込まれた修史くん……もとい妙子様。
 世界各地を転々とし、ろくすっぽ学校なんざ通ったことのない修史くん……もとい妙子様。
 むくつけき荒くれ男どもの中で育った修史くん……もとい妙子様。
 当然物心ついてからというもの、右をみても男、左をみても男、な生活の修史くん……もとい妙子様。
 てゆーかその可愛さでよくおホモだちに襲われなかったよね修史くん……もとい妙子様。

 そんな修史くん……もとい妙子様は、エロゲの主人公でありながら、女性が大の苦手だったのです。

 なんとも不安要素だらけの幕開けですが、それでも学園にいる間は乙女として過ごしつつ、ターゲットを守らねばならぬ妙子様。
 護衛対象にむらがるストーカーをちぎっては投げ、紅茶や料理に盛られた毒物はドジッ娘のフリしてレッツ処分。おっと遠距離からの狙撃もなんなく回避!
 ほほほ、この山田妙子にとって、この程度は児戯にも等しくてよ! 淑女の恐ろしさを身をもって知るがいいわ!

 物語が進むうちに淑女としての心が芽生えたのか、はたまた単に女性に慣れただけか、だんだん鼻血吹いて倒れる回数も減ってきた妙子様。
 最初はいやだいやだ言ってた女装も完璧な今日この頃。
 しまいにゃ女生徒たちがドキドキしてしまうほどの色香をかもしだす妙子様。
 てゆーかプレイしてるオレ様がヤバいほどプリティな妙子様。

いい加減ヒロインのことも書けやオレ様

 いかんエロゲなのに主人公のことばっか書いてもた。
 攻略対象のヒロインは5人。選択肢は多いですがわかりやすいものばかりなので、攻略で悩むことはないでしょう。

【春日崎 雪乃】
 最初に攻略しました。護衛対象の一人で学生会長さん。
 激烈スパルタ教育であなたも立派な淑女に! 通称雪乃様ブートキャンプ。
 やたら盗撮されるわ、ストーカーには狙われるわ、しょっちゅう狙撃されるわな日々ですが、妙子様が傍にいるので超OK。
 最も敵エージェントに狙われる率が高いため、彼女のルートでは主人公大活躍です。日常シーンの真っ最中に狙われたりするので油断できませぬ。
 少しずつ主人公のことを気にかけていく描写は丁寧に描かれています。正体を知ったときの苦悩する姿は必見。

【椿原 蓮】
 二人目の護衛対象にして副会長。主人公より漢らしい性格のため、彼女のルートに入ると二人のギャップが際だちます。
 雪乃よりも面倒見がいい性格らしく、正体がバレても最後まで主人公の味方をしてくれます。
 性格が性格なだけに「守られるより守る」とアグレッシブに行動を起こし、逆に敵エージェントを追い詰めていく様は爽快の一言。おかげで防戦一方だった主人公にも転機が訪れます。
 個別ルートは短めですが、中だるみしないで一気に読ませる分、この方が良いでしょうね。

【新城 鞠奈】
 最初は上記二人の付属物かい、と思ってたんですが、意外や意外。
 派手な戦闘シーンこそ少ないものの、家族に対する想いなどを上手く描いているので、むしろ学園物の王道として楽しめますぞえ。
 イタズラ好きな性格付けのおかげで共通ルートも安心だ! お部屋の中はヌーディストビーチなのでサービスシーンも満載だ!

【穂村 有里】
 陰のヒロインにして同業者(エージェント)。主人公とは本来ライバルであるはずなのに、幾度もサポートしてくれる情報戦のエキスパート。
 つーか、主人公マジで世話になりっぱなしだと思うデスよ。
 最初から主人公の正体を知っているので、逆に主人公も唯一安心して話せる相手って感じで、どのルートでも彼女が出てくると一息つけます。
 実のところ、戦闘でも主人公より役に立ってるんじゃあるまいか。

【真田 設子】
 このゲームの裏ヒロインなクラスメート。彼女か有里は最後に攻略したい。
 彼女と有里のルートは終始緊迫感がただよう、ハードボイルドな展開になってます。
 それ以上はネタバレなので割愛。

システム面

 前作「キミの声がきこえる」や「ひだまり」でもそうでしたが、ここのゲームシステムは使い勝手がとても良いのです。
 AXLのゲームは共通ルートが長めの作品が多く、普通にプレイしてると後半ダレてきますが、シーンスキップ機能のおかげで安心プレイ。
 一度通ったルートのあらすじを表示してくれるので、忘れたシーンだけ読みながら進めるようなこともできます。
 セーブ可能数は少なめですが、前述の通り選択肢で悩むことはあまりないため無問題。

まとめ

 相変わらずのポップな作風で楽しませる作り。適度にアクションが混ざっているので飽きません。
 AXLの作品はテーマが明確で不要な要素を極力排除してるため、傑作というほどではなくとも充分に佳作以上の仕上がりになっています。
 腰を据えてプレイするより、コーヒー片手にのんびり楽しむスタイルが吉。ただしたまにコーヒー吹くかも。

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