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キミの声がきこえる

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キミの声がきこえる

キミの声がきこえる
ブランドAXL
発売日2006年12月1日
原画瀬之本久史
シナリオ北側寒囲
音楽久坂真生

 早いもので、今年も二月がやってきました。
 首都圏ではそろそろ雪が降る季節だな~と思ってたら、はるばる九州から雪のかわりに火山灰が降ってきたとかなんとか。すげぇなおい。
 これが昔話なら、正直爺さんがご老体に鞭打ってポチの遺灰をまき散らし、桜の枯木に花でも咲かすとこでしょうな。死後も爺さん助ける忠犬ポチ。
 今の時期に桜咲かせたい人達といえば、爺さまでもなければ犬でもなく、受験生の方々でしょうか。
 今回はそんな受験生の方々に送るエロゲ。(ホントにエロゲしてたら受験失敗すると思うが)
 AXL の「キミの声がきこえる」をレビューしてみますた。
 ……前置きに無理があるのは気にせんといてください。てゆーか今回もえれぇ前にやったゲームだったり。

愛すべきバカ野郎どもの浪人ライフ

 ギャース! いきなり受験生には禁句が!
 そう、実はこのゲーム、いきなり主人公が受験に失敗するとこから始まるのです。
 海外にいるパパンから一年間の猶予をもらったものの、来年落ちたらサハラ砂漠で強制労働 (もれなくホモの所長付き) と宣告されたオレ様。
 てなわけで素直に予備校に通うことにしたら、今度は親戚が経営する旅館へ奉公に出される主人公。
 そんな、浪人生にも関わらず全然勉強せんと、都会の予備校と田舎の旅館を行き来するトンデモナイお話です。

 都会側のヒロインは声が「美少女ゲーム界の釘○○恵」と名高い (勝手に呼んでる) 青山ゆかり嬢なツンデレヒロイン、予備校仲間の敷島 桜。前作「ひだまり」の弥生とみまごうばかりのビジュアルですが、どっちも中の人は同じなので違和感なかったり。(笑)
 対する田舎側は旅館「南野屋」の一人娘、旅館を立て直すべく地上げにもめげず孤軍奮闘する健気なヒロイン、南野 泉。和服の下は脱いだらゴイスな肉体派☆
 他にも旅館の女将で後妻で未亡人な高スペック美女南野 空子さんや、旅館なのになぜかメイドな仲居さんサマンサこと日比谷 富音、奇しくも主人公が浪人となる原因となった思い人久我島 美玲、常にテンションMAX巨乳な予備校の先パイ桐谷 桜花、海外のパパの元からお兄ちゃんの為にやってきたとしか思えぬ血が繋がってないからオールオゲーな義妹ちゃん飯塚 美由紀まで加わって、いやん早くも浪人生にはあるまじきラブリ展開!?

 こんだけ攻略対象いると収拾つかないんじゃあるめぇかという気がしてきますが、実は今回、桜と泉の二人を主軸に話が進みます。
 妹の美由紀を除く他のサブヒロインは二人を応援、ないしは邪魔する役どころ。サブヒロインらのシナリオはかなり弱くなっちゃってますが、思い切って絞り込んだ分、メインの二人はとても丁寧に描かれています。
 なんとこの二人、それぞれ近距離恋愛、遠距離恋愛、義妹ちゃんも交えた同棲四角関係おなごの戦いの、3つものルートが用意されてるのですよ!
 しかもすべて長大なボリュームを誇るという力の入れよう。同じヒロインでも全く違うシナリオが楽しめます。一粒で何度もおいしいゾ!

キミの声はきこえるのに

 近距離ルートではヒロインと共に過ごす日々を、同棲ルートでは三人のヒロインに尽くされまくっちゃう快感を味わえます。
 ……が、私としては遠距離恋愛ルートこそ、スタッフが真に描きたかったことなのではないかとMAX勝手に思ってたりします。つーかマジでおすすめ。
 連絡手段はメールと電話のみ。声は聞けてもハグはできない。
 なにより相手がどんな状況なのか、鈍ちゃんな主人公は声だけじゃわからないのです。相手の言葉通りの意味しか取れないです。
 いやもう見ててハラハラすんですけどオレ様。なにゆえここで「とりあえずさっさと電車に乗る」というコマンドが出ねぇんだ~! と何度思ったか。

 そんなとき、主人公の背中を押してくれるのが友人たち。いやま、定番ですけどこういう話は好きだす。
 普段バカばっかやってる (……というよりはバカそのものだったが) 野郎キャラどもが連絡取り合って、都会組と田舎組で協力しあう姿はやはり見てて嬉しいですさ。
 主人公はとにかく活躍できない人ですが、友人にはたいそう恵まれてるため、浮気とかのポカやらん限りはフォローしてもらえます。ビバ友情!

 さて、ここで主人公とはまるで逆に、まったく友人に恵まれてない野郎キャラが存在します。
 その名も幼馴染みのゴンちゃん。本名、岩井 権十郎。
 まーなんというか、ホントは直也 (主人公) のこと無二の親友とか思ってるくせに、素直になれないツンデレ野郎。 (でも酒飲むと意気投合)
 そんな彼は南野さんちの泉ちゃんがスキスキスー結婚したいにゃー。だけどやっぱ素直になれないので、ついつい彼女の縦笛を舐め……もとい、地上げで南野屋を困らせて見逃してやるから結婚してたも、というわけのわからん行動に出ます。
 当然直也とは会う度に口喧嘩。直也以外に友達なんていなかったので、彼と喧嘩してるときのゴンちゃんもの凄く寂しそう。
 直也が全国模試で一時的に都会に帰ると聞くや、遠くから背中に哀愁ただよわせながら去りゆく電車を見つめる我らがゴンちゃん。
 畜生オレこいつ大好きだわ。

 昨今の美少女ゲームでは珍しくなってきた、恋のさや当て的な位置にいる彼は、遠距離恋愛ルートでここぞとばかりに泉に猛アタック。むろん地上げで。(笑)
 見事なまでに当て馬街道一直線なゴンちゃんですが、彼のお陰で都会組と田舎組が団結するといっても過言ではありません。
 いやー、人間が団結するには敵が必要不可欠、というのはホントですね。哀れゴンちゃん。

まとめ

 公式サイトで桜か泉、または美由紀がガチだった人にはオススメの一作。
 多少、先の展開が読めたり盛り上がりに欠けたりと欠点はありますが、オモロすぎる強烈個性の男性キャラクター陣と、萌えだけにはとどまらぬ魅力あふれる女性陣、そして主人公の立ち位置によって180度展開の変わるストーリーと、ユーザーを飽きさせない作りになってます。
 サブヒロインに萌えてしもうたバヤイはちょっと残念な展開があるかも。明暗のはっきり分かれるお話ですので。
 最近のライバルの出ない内向的な恋愛話に飽き飽きしてきたあなたは、きっとゴンちゃんの言動にイラついたり心動かされたりするでしょうぞ。頑張れゴンちゃん俺らマブダチ!

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